まだ間に合う!! アカデミー賞2017 から話題作を一挙紹介!! 前編 #アカデミー賞 #Oscars

こんにちは。デザイナーのpecoです。
だんだんと暖かくなってきましたね!と言いたいところですがまだ凍える日々を送っています。

先日第89回、アカデミー賞の授賞式が行われましたね!
残念ながらWOWOWに加入していないとリアルタイムで授賞式の様子を観ることはできなかったのですが、私はtwitterでのビューイングパーティーのライブ配信「IMDb Viewing Party」を観ながら授賞式を見守っていました。

授賞式のオープニングはジャスティン・ティンバーレイクの大ヒット曲で、楽曲賞にノミネートされている「Can’t Stop The Feeling」で華々しくスタート!授賞式に参加したセレブ達もノリノリでしたね。

この記事のラインナップ

さて、今回のラインナップはこちら。今回も自分でも驚くほど長いので、前編と後編に分かれております。
かいつまんで読みたい方は以下のラインナップからどうぞ!

ほとんどの作品は未公開!?

そして始まる授賞式…次々と発表される賞ですが、ちょっとまった。
何を隠そう、私たちが住む日本ではアカデミー賞受賞作品はおろか、ノミネート作品も、ほぼ未公開のものばかりだったのです…。その惨状がこちら。

そしてアカデミー賞授賞式後はこちら。
出典:ムビチケ

そう…以前から映画ファンの間では烈火のごとく怒り狂う人が続出している「日本の映画配給はとんでもなく遅い」という悲しき現実…。

洋画の日本での公開、どれくらい遅いの?

出典:BEAGLE the movie

今年1月に公開され、現在もロングランを続けている映画”スノーデン”の監督、オリバー・ストーンも自身のFacebookで『日本は以前からその独特の公開スケジュールで悪名高い。1年後なんていうこともあるしね』と述べていました。………悪名高い…のか…。

日本はどうしてこんなに洋画の公開が遅いの?

では、なぜこんなにも日本での映画公開は遅いのでしょうか?よく耳にするのは、「世界で人気が出てから公開することで全米No1!などの冠をかぶせて宣伝できるから」などの理由ですよね。
実際、アカデミー作品賞を受賞した映画「ムーンライト」では驚きの現象が…。ありがたいことですが、ここまで如実に現れるとは。

さらに、twitterでこんなまとめを見かけました。
元々は映画「キック・アス」の公式宣伝アカウントだったものから、中の人”宣伝ダディ“さんの映画宣伝アカウントとして姿を変えたものです。つまり映画の宣伝を生業としていらっしゃるのでとても真実味があります…。非常にわかりやすく説明されているので映画好きの方は是非一度読んでみてください。

洋画の日本公開が遅い理由
https://twitter.com/i/moments/815204042229985280

要約すると、こんな感じ。

    1. 収益を上げるためには、映画の認知度・観賞意欲度を上げるのに十分な宣伝期間が必要だから。
    2. 海外との英語力の差(日本は72か国中35位)
    3. デジタル技術の進化によって公開ぎりぎりまで映画を作っている事も多く、日本支社が本国に対してリクエストをするに当たっても、日本市場の地位が低下している分難しい立場である

そして、少し今回の話題とはそれてしまいますが、こんな切り込んだまとめも。

くろす君の『映画配給さんに聞いたよ!』 – Togetterまとめ
https://togetter.com/li/661487

映画配給会社に出向き、“ダサい”と度々炎上する日本版の映画ポスター、宣伝に起用される無関係のタレント、スキルの伴わないタレント吹き替えなどなど…映画ファンが常日頃頭を抱えるネタにズバリ切り込んでいるのでとても読み応えがあります。

このように様々な理由から日本での洋画公開は遅いわけですが、それでもたくさんの人が映画館へ足を運ぶこと、DVDやBlu-ray、配信コンテンツなどにきちんとお金を払い、映画業界を支援する人が増えることで、少しでも改善されていくのではないかなと思うのでした。
「レンタルになってからでいいや〜」ではなく、制作側へきちんとお金が行くよう、映画館へ足を運んだりすることでもっとハッピーになれるはず…!日本では手元に残らないものに対する、特に芸術などのジャンルにお金をかける文化がまだまだ根付いていないのですが、素晴らしい作品を観る”体験”にお金を払うことでその後の人生すら左右されることもあるので、たくさんの人が映画館に足を運び、もっと気軽に映画を見てもらえたらと願うばかりです。

ちなみに、映画館でもっと安く映画を見る方法はこちら。

アカデミー賞からチェックする公開中・公開予定の映画 前編

前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、映画公開が遅い理由がわかったところで、気を取り直して今回のアカデミー賞の受賞作品や受賞俳優、監督などから今後公開される映画を予習していきましょう!
冒頭に載せた画像の通り、「ラ・ラ・ランド」、「マリアンヌ」、「マダム・フローレンス!」、「モアナと伝説の海」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」「スーサイドスクワッド」「ズートピア」「ジャングル・ブック」「ひな鳥の冒険」…以上の作品を除いた全ての作品が日本では未公開、そして公開の予定がたっていない作品です。
公開が決まっているものでも3月下旬〜秋公開と公開日もちょっと遅め…。いやいや肩を落とすのはまだ早い!公開前の映画を予習しておくチャンスです!
ということで、日本での公開が決まっている作品を一挙紹介!!!

作品賞受賞/脚色賞/助演男優賞 ムーンライト


映画史に刻まれる、最も切なく、最も純粋な愛の物語 ー。
公開:2017/03/31(金)
監督・脚本:バリー・ジェンキンス
出演:マハーシャラ・アリ、ナオミ・ハリス 他
まずは日本ではまだ未公開ですが、授賞式から一夜明け、瞬く間に話題となったムーンライト。
自分の居場所を探し求める主人公の姿を、色彩豊かで革新的な映像美と情緒的な音楽と共に綴ったこの物語に、世界中が瞬く間に虜になった。
本作は戯曲「In Moonlight Black Boys Look Blue(月の光の下で、美しいブルーに輝く)」が原案となり、貧困層の黒人ゲイの青年というマイノリティを主役にした映画。長編2作目となるバリー・ジェンキンス監督によって映画化。偶然にも戯曲家と監督は同じマイアミ出身で、麻薬中毒者の母親に育てられるという過酷な環境で育つ。
タイム誌、NYタイムズ、ワシントン・ポスト、ローリングストーン誌 全米メディアが”2016年・ベスト1ムービー”に選出され、今回のアカデミー賞では8部門にノミネート、そのうち作品賞、脚色賞、助演男優賞の3部門を受賞。第74回ゴールデン・グローブ賞では作品賞受賞、本年度アカデミー賞では作品賞・脚色賞・助演男優賞の栄光に輝く。北米メディアから、「この映画を観終わって映画館を出る時には、人生が変わっている」「美しい痛みを描くポエテイックな傑作」と熱狂的な賛辞を贈られています。
また、セクシュアル・マイノリティが主役の作品が、アカデミー作品賞を受賞するのは今回が初めて。授賞式ではトランプ大統領への意見が述べられる一幕もあり、アカデミーからの強い意思表示を感じます。

監督賞/主演女優賞/撮影賞/美術賞/歌曲賞/作曲賞 ラ・ラ・ランド


世界に興奮と熱狂を叩きつけた『セッション』の監督最新作!
公開:2017/02/24(金) 現在公開中!
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、J・K・シモンズ
続いて日本でもこれでもかというくらいに煽られていたラ・ラ・ランド!もちろん私も観に行ってきました!蓋を開けてみるとパッキリ賛否両論キレイに分かれています。公開前はアカデミー作品賞間違いなしと謳われていましたが、今回残念ながら作品賞は逃してしまいました。とはいえ堂々の最多部門受賞という快挙です!監督のデイミアン・チャゼルは史上最年少での監督賞を手にしましたし、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務めたショウビズドラマ「SMASH」で活躍していたベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのコンビとジャスティン・ハーウィッツの主題歌賞・作曲賞の受賞、そしてあの色あざやかな世界観を作り出した美術商やノーカットで観客を驚かせた撮影賞、そして主演エマ・ストーン悲願の主演女優賞など、本当にこの作品にふさわしいたくさんの賞が贈られました。
夢追い人の街ロサンゼルス、売れないジャズピアニストのセブと女優志望のミア。2人の恋の行方、そして夢の行方をドラマチック、そしてこれ以上ないほどロマンチックに描いた作品。再び映画史を変える、予想だにしない大仕掛が、見るもの全てを”ラ・ラ・ランド”へと誘いますー。

主演男優賞 ケイシー・アフレック / 脚本賞 マンチェスター・バイ・ザ・シー


公開:2017/05/13(土)
監督:ケネス・ロナーガン
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー 他
先日公開が終了したばかりの「ザ・コンサルタント」で主役を務めた俳優ベン・アフレックの実弟であるケイシー・アフレックが初のオスカー受賞。受賞が発表された瞬間ケイシーに大きなハグとキスを送ったベンに対し、壇上スピーチでは兄のベンに対し「愛している」と感謝の気持ちも述べました。
そして今作品は便利屋として生計を立てる主人公が、兄の死をきっかけに故郷に戻り、16歳の甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく姿を描いたヒューマンドラマ。俳優マット・デイモンがプロデューサーを務め、「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」や「ギャング・オブ・ニューヨーク」の脚本で知られるケネス・ロナーガンが監督、脚本。主人公を演じるアフレックのほか、主人公の元妻役で「マリリン 7日間の恋」ミシェル・ウィリアムズ、兄役で「ウルフ・オブ・ウォールストリート」「キャロル」のカイル・チャンドラーが共演。第89回アカデミー賞では作品賞ほか6部門にノミネートされ、アフレックが主演男優賞、ロナーガン監督が脚本賞を受賞しました。

また、授賞式では静かなハプニングも…。2008年に映画『容疑者、ホアキン・フェニックス』の撮影時プロデューサーと撮影監督にセクハラ行為を行ったとしてケイシーは訴えを起こされたことがあります。最終的に彼は罪に問われることはありませんでしたが、今年授賞式のプレゼンターを務めたブリー・ラーソンに名前を呼ばれ、壇上にあがる際、、ブリーがケイシーに拍手をすることはありませんでした。なぜなら彼女はレイプ被害者の支援活動をおこなっており、昨年アカデミー賞の主演女優賞を受賞した映画『ルーム』ではレイプ被害者を演じていたのです。ケイシーが今後この受賞にふさわしく、名誉を挽回し素晴らしい男性になることを期待しましょう。

作品賞/美術賞 ノミネート パッセンジャー


90年早く目覚めた2人の壮絶な運命―。
公開:2017/03/24(金)
監督:モルテン・ティルドゥム
出演:ジェニファー・ローレンス、クリス・プラット
大好きなクリプラとジェニファーが出演しているだけで鼻の下伸ばしっぱなしです。大丈夫、今回のクリプラは真面目でスキニー。つい先日まで効果言われていたマグニフィセント7、最高でしたね!!そして次に公開されるのがこちら、パッセンジャー。劇場で流れる予告編で泣いた女です、一度は言いたいものです。”You die! I die!!”(興奮しています)
20××年――新たなる居住地を目指し、5000人の乗客<パッセンジャー>を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が地球を後にした。目的地の惑星到着まで120年。冬眠ポッドで眠る乗客の中で、なぜか2人の男女だけが早く目覚めてしまった。90年も早く――。エンジニアのジムと作家のオーロラは絶望的状況の中でお互いに惹かれ合っていく。なんとか生きる術を見つけようとするが、予期せぬ出来事が2人の運命を狂わせていく…。

作品賞/助演男優賞 ノミネート LION/ライオン ~25年目のただいま~


失われた人生探しの先に、彼が目にしたものとはー?
2017/04/07(金)公開
監督:ガース・デイヴィス
出演:デヴ・パテル、ルーニー・マーラ、デヴィッド・ウェンハム、ニコール・キッドマン 他
コリン・ファースが主役を務めたあの『英国王のスピーチ』製作陣が贈る、圧巻の感動実話。5歳の時にインドで迷子になり、養子としてオーストラリアで育った男が、Google Earthと出会い、25年ぶりに家を見つけだしたという衝撃の実話をベースにした人間ドラマ。『スラムドッグ$ミリオネア』のデヴ・パテルが数奇な人生を送る主人公を、その養母をニコール・キッドマン、恋人をルーニー・マーラが演じる。本年度アカデミー賞(R)作品賞を含む6部門にノミネートされました。うそのような本当の話を、主人公サルーと共に辿ってみませんか?

作品賞/監督賞 他ノミネート メッセージ


名だたる映画賞を席巻!今世紀を代表するSF感動作
公開:2017/05/19(金)
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー
アカデミー賞8部門ノミネートで受賞を期待されていましたが残念ながら受賞ならず…!とはいえ、各国の名だたる映画賞受賞している作品です。
突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。その謎を知ったルイーズを待ち受ける、美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとは―。

作品賞/助演男優賞/編集賞/脚本賞ノミネート 最後の追跡


監督:デビッド・マッケンジー
出演:ジェフ・ブリッジス、クリス・パイン、ベン・フォスター 他
なんとあの映画、ドラマ配信サービスNetflixのオリジナル作品がノミネート!ここまでノミネートされて評価されているのにオンラインストリーミング限定だなんてもったいないような、むしろすごいような…。Netflix会員の方はすぐに視聴できます!
家族の土地を守るため銀行強盗を繰り返す兄弟と、彼らを追う年老いたテキサス・レンジャーを描いたクライムドラマ。不況にあえぐテキサスの田舎町。タナーとトビーのハワード兄弟は、亡き両親が遺した牧場を差し押さえから守るため、連続銀行強盗に手を染める。慎重派のハワードが練った完璧な計画のおかげで兄弟は次々と襲撃を成功させていくが、刑務所から出所したばかりのタナーの無謀な行動のせいで次第に追い詰められていく。一方、定年を目前にしたテキサス・レンジャーのマーカスは、相棒のアルバートとともに事件の捜査に乗り出すが……。兄弟役を「インフェルノ」のベン・フォスターと「スター・トレック」シリーズのクリス・パイン、テキサス・レンジャーのマーカス役を「クレイジー・ハート」のジェフ・ブリッジスがそれぞれ演じた。「ボーダーライン」のテイラー・シェリダンが脚本を手がけ、「名もなき塀の中の王」のデビッド・マッケンジーがメガホンをとった。

脚本賞ノミネート 20センチュリー・ウーマン


監督:マイク・ミルズ
出演:アネット・ベニング、エル・ファニング、グレタ・ガーウィグ
自身の父親を題材にした前作『人生はビギナーズ』が絶賛されたマイク・ミルズ監督が、今度は、自身の母親をテーマに本作を制作、本年度アカデミー賞では初めて脚本賞にノミネートされた。ゴールデン・グローブ主演女優賞にノミネートされたアネット・ベニングを主演に、エル・ファニング、グレタ・ガーウィグという世代の異なる人気女優が豪華共演。15歳の反抗期の少年と自由奔放なシングルマザーの親子と、2人を助ける個性的な女性たちとの、ひと夏の物語をユーモアを交えて爽やかに描く。

主演男優賞ノミネート はじまりへの旅


世界中を笑いと涙で包んだヴィゴ・モーテンセンの最高傑作!!
公開:2017/04/01(土)
監督:マット・ロス
出演:ヴィゴ・モーテンセン、ジョージ・マッケイ、フランク・ランジェラ
私はこういう映画に大変弱いので予告を見るだけですぐ涙腺がやられるタイプですが、自然の中を駆け回る子供達がとにかくかわいい!全米わずか4館での公開からアカデミー賞ノミネートまで上り詰めた、シンデレラストーリーを持つ、”家族”という大きなテーマを扱った作品です。
第74回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞にもノミネート、世界中の映画祭でも数々の賞を受賞。全米わずか4館での公開から異例の大反響で600館にまで拡大しロングラン!父の独特な教育方針のもと人里離れた森で暮らすキャッシュ一家は、皆風変わりで個性的だが、旅に出た彼らが世間とのギャップに戸惑いながらも自分たちらしく生きようとする姿には、現代の誰もが共感できるはず。

後編へつづく…

さて、いかがだったでしょうか?前編だけでかなり膨大な量になってしまいましたが実はまだまだ受賞作、ノミネート作がいっぱいです!
前編はここまで。長々とおつきあいいただきありがとうございました!つづきは後編でどうぞ!

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