STAR WARS おもちゃのライトセーバーを それっぽく見せるPhotoshop術 #STARWARS #スターウォーズ #ローグワン

こんにちは、デザイナーのpecoです。
新年も明けしばらく経ちましたね。今年も当ブログをよろしくお願いいたします!
さて、私の記事といえば映画ネタですが、巷では「スターウォーズ ローグワン」が公開され、「ファンタスティックビースト」もまだまだ絶賛上映中です。なにかこれにかこつけて記事をかけないものかと思っていたのですが、こんなPhotoshopチュートリアルを見つけました。

Star Wars | Realistic Lightsaber Photoshop Tutorial

「スターウォーズ フォースの覚醒」の公開を受け、Laughing SquidMathieu Sternさんから投稿されたチュートリアル動画です。背景やレイの衣装まで、とても雰囲気がありますね。肌や洋服、背景、瞳への写り込みの表現までとてもリアルにレタッチされています。

公開から40年経った今でもファンの心をつかんで離さないスターウォーズシリーズですが、キャラクターたちが勇ましくライトセーバーを振るう姿はフォースの覚醒、ローグワンでも色あせることなく受け継がれています。
私もジェダイになりたい、フォースよ我に力を!!と願ってもフォースは宿らないのでPhotoshopでちゃちゃっと宿しちゃいましょう。(ちょろい)
チュートリアル動画はPhotoshopの言語が英語だし早送りなのでなにしてるのかふんわりしかわからない、ということで、できるところは真似てやってみました。

STEP 1 : 大人の力でかっこいい写真を撮る

まずは実寸大のライトセーバーを用意します。Amazonでも楽天でもいいです、ポチってください。フォースの力はなくとも大人の力はあるのです。
そして恥ずかしげもなく勇ましく振り回す様を写真に収めます。

01
その結果がこちらです。かっこよくないですね。去年「フォースの覚醒」公開記念ブースでいい大人(私)が撮ってきた写真です。カイロ・レンのライトセーバーは重かったです。そう、まるで彼の人生のように。

今回は写真からわかる通り、映画とは違ってしょぼい光を放っているライトセーバーにフォースの力を宿しましょう。Photoshopを起動し、この大人げない写真を呼び出します。

STEP 2 : とりあえずライトセーバーを光らせる

02
新規レイヤーを作成後、[多角形選択ツール]でうっすら発光しているライトセーバーを選択し、キーボードの[D]キーを押し、パレットを白黒にリセット後、[塗りつぶしツール]で選択範囲内を白で塗りつぶし、[Command]+[D]で選択範囲を解除します。

03
先ほど作ったレイヤーの下にもう一つ新規レイヤーを追加し、今度は黒で一面を塗りつぶします。

04
ここまでで新規で作成した2つのレイヤーを[Shift]を押しながら両方選択し、[Command]+[E]もしくは右クリックで[レイヤーを結合]します。
結合して1つになったレイヤーを右クリックし、[スマートオブジェクトに変換]を選択します。

05
続いて、[フィルター]>[ぼかし]>[ぼかし(ガウス)]を選択します。

06
すると、ぼかしの強さを調整するウィンドウが表示されるので、画像を見ながらほんのり輪郭がボケるくらいに調整後、[OK]をクリック。

07
このレイヤーはあとで複製を繰り返すので、わかりやすいようにレイヤー名を変更しておきましょう。ここでは仮に[Lightsaber_blur_番号]としました。
そして[Command]+[J]で[レイヤーを複製]します。

08
複製したレイヤーを見ると[ぼかし(ガウス)]という項目が表示されているのでこの部分をダブルクリックします。先ほどと同じようにぼかしの強さを調整するウィンドウが表示されるので先ほどよりも強めのぼかしをかけ、[OK]をクリック…この過程を4~5回繰り返します。
ここでは5回繰り返し、3px前後ずつぼかしの強さを増していますが、冒頭のチュートリアル動画の写真素材のように、ライトセーバーが大きければもっと強くぼかしをかける必要もあるので、何度か調整してみましょう。
納得のいくぼかし具合にできたら、すべてのぼかしレイヤーを選択し、[描画モード]を[スクリーン]に変更します。

09
ここまでの過程を終えると、こんな感じ。うん、さっきより俄然フォース宿ってるっぽい。
ただこのままでは蛍光灯を振り回してるように見られかねないので、ライトセーバーらしく色をつけてあげましょう。
今回の写真ではカイロ・レン、ルーク・スカイウォーカー、メイス・ウィンドウのライトセーバーが写っているので赤、緑、紫とそれぞれに色をつけていきます。

STEP 3 : ライトセーバーに色をつける

10
レイヤーパネル内の一番下にある調整レイヤーの中から[カラーバランス]を選択します。

11
まずはカイロ・レンの赤を表現したいので、カラーバランスを思い切り赤に寄せます。これも画面を見ながらうまく調整してください。
調整ができたら、[Command]+[J]でカラーバランスレイヤーを複製し、ぼかしレイヤーの[Lightsaber_blur_2]と[Lightsaber_blur_5]のそれぞれの上にレイヤーを移動しておきます。

12
続いて、[Lightsaber_blur_5]とカラーバランスレイヤーの間を[option(olt)]を押しながらクリックし、クリッピングマスクをかけます。先ほどまで全レイヤーを対象に赤くなっていましたが、ライトセーバーだけに色をつけることができます。
複製しておいたカラーバランスレイヤーと[Lightsaber_blur_2]も同様にクリッピングマスクをかけてあげます。こうすることで内側の狭い範囲と外側の広い範囲に色をつきました。同じ要領で緑、紫も色をつけてあげましょう。
ほらみて!一気にライトセーバー!!もう蛍光灯じゃない!!おめでとう!

ここまでで終わっても十分ライトセーバー感はでるのですが、今回は大人のお遊びということで、もうすこし細かい部分まで作りこんでいきましょう。フォースほしいでしょ??

STEP 4 : 写真全体の色味を調整する

13
ライトセーバーはそれっぽいのに背景や人物がいかにも「iphoneで適当に撮った」色味でライトセーバーが浮いてしまっているので、すこし写真自体の色彩や明度を調整します。
今回はレイヤーパネルの調整レイヤーから[トーンカーブ]と[レベル補正]を選択しました。新たに追加されたトーンカーブレイヤーとレベル補正レイヤーは写真レイヤーの上に移動しておきましょう。

14
まずはレベル補正から。先ほど追加されたレベル補正レイヤーをダブルクリックすると調整パネルが表示されます。
レベル補正は画像全体の色調やカラーバランスおよび、シャドウ・ハイライトなどの調整ができるので、今回は暗いのに薄らいだ感じをライトセーバーの色がもうすこし映えるように、調整しました。RGB自体を調整しても良いのですが、色の混同も激しいのでレッド、グリーン、ブルーそれぞれで微妙に調整しています。
トーンカーブも全体のコントラストをみながら調整していきます。

15
こんなかんじになりました。先ほどよりも全体がパキっとしてライトセーバーの色もいくらか引き立ったでしょうか。(背景が赤なのがちょっと残念。)

STEP 5 : 光の反射をつける

16
さて、ラストスパートです。冒頭のチュートリアル動画でもキモとなっていた部分です。
レイヤー群の一番上に新規レイヤーを追加し、[B]キーでブラシツールに切り替え、[D]キーでカラーパレットを白黒にリセットします。
輪郭がぼけたブラシを使って画像のように黒で大きな丸を描き、その上からを重ねて描画します。縁がなんとなく黒くぼけていればOKです。(ここでは見やすいように他のレイヤーを一旦非表示にしています。)

18
レイヤーパネルの調整レイヤーから[べた塗り]を選択します。カラーピッカーパネルが表示されるので、先ほどと同じようにカイロ・レンのカラー、赤を選択します。

19
そうすると画面一面が真っ赤になってしまうので、先ほど丸を描画したレイヤーとべた塗りレイヤーの間を[option(alt)]を押しながらクリックし、クリッピングマスクをかけます。
次に、丸を描画したレイヤーの描画モードを[覆い焼き]に変更し、このレイヤーとべた塗りレイヤーを選択し[Command]+[G]でグループ化しておきます。このグループもいくつか複製して利用するのでグループ化した後は[Light_red]など分かりやすい名前に変更しておきます。

20
ここまでの過程を終えると、こんな感じに。もはや赤い元気玉みたいなものが出現していてフォースだかなんだかわかりません。
この赤玉を何に使うかというと、肌や洋服に当たる光として利用します。(ちなみに、光の色が強すぎると感じた場合は丸を描画したレイヤーの不透明度を調整してみてください。)

21
[Command]+[T]で自由変形のバウンディングボックスを表示させ、四つ角や辺の中心にある小さな四角をドラッグすることで自由な形にゆがめ、ライトセーバーに近い位置の手元や身体に光を当てていきます。
私のポージングが残念なへっぴり腰なので今回は顔、手、腕、太ももに光を当てておきました。それにしてもひどいポーズです。

22
光が当たりすぎているのでレイヤーパネルから[マスク]を追加し、[B]でブラシツールに切り替え、余計な光を消します。
このとき、服のシワがもっとしっかりとでる硬い素材(ライダースやスーツなど)の場合はシワの形に沿って光の形を調整してあげるとそれっぽいです。
ルークとメイス・ウィンドウの光も色を変えて同じように作ります。

23
最後に、さらに赤玉グループを複製し、床に落ちるライトセーバーの光も追加しておきましょう。

24
完成!!お疲れさまでした。最初の写真と比べるとだいぶフォースを感じる写真になりました。ポーズがとても残念なのは許されたい。
動画のチュートリアルのステップをいくつか省いているのですが、iphoneで適当に撮影した写真でもそれっぽくなったのではないでしょうか。
おもちゃをゲットしたものの使いどころがない、という方は是非試してみてはいかがでしょうか?

また、このチュートリアルを応用すればハリーポッターやファンタスティックビーストの杖から放たれる魔法ビーム(なんていうのあれ)も表現できますよ!お試しあれ!

それでは、フォースと共にあらんことを!

アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
ジョッシュ・クーシンズ
ヴィレッジブックス (2016-12-16)
売り上げランキング: 5,505
Star Wars Rogue One The Ultimate Visual Guide
DK
DK Children
売り上げランキング: 31