【Mastodon】Twitterの次はマストドン?ツイ廃が使ってみた! #mastodon #マストドン

こんにちは。デザイナーのpecoです。最近観た映画はグレートウォールとフリーファイヤーです。銃撃戦だぁいすき。

さて、今回は少し前から話題に上がっていたMastodon(マストドン)という“分散型”SNS。みなさんはご存知でしょうか。毎日のようにユーザーが増えている今人気急上昇中のSNSということで遅ればせながらご紹介したいと思います。

おしながき

Twitterがなくなる…?


SNSといえば、挙げたらキリがないがないほど存在していますが、世界的に人気なのはFacebook,Twitter,instagramですよね。そんな中でも私はTwitterを愛してやまないのです。そう、いわばツイ廃というやつです。そんな目で見ないでください。
そんな愛するツイッターが、なくなるかもしれないと言われていることはご存知でしょうか。経営不振が続き、このままではサービスがなくなってしまうのでは、と懸念されているのです。
しかし、なんと日本ではツイッターが“異常”に愛されていると言います。それを受け、ツイッターは開発拠点を日本に新設。Twitter Japanの笹本裕代表は「世界的にも“異常”なほどTwitterがよく利用されている」とコメントし、米Twitterのジャック・ドーシーCEOは「日本のユーザーがTwitterの成長をけん引してきた」とコメント。
日本ではまだまだ人気ですし、まだなくなるわけではないのですが、そんなニュースから「ツイッターがなくなったらこまる…!」「ツイッターなくならないでくれ!金なら払う!」というコメントが多く見られました。
なにせツイッターのヘビーユーザーは、電車の遅延情報、ニュース、趣味についての最新情報まで、多くの情報はツイッターで収集しているのです。私だってツイッターがなくなった生活なんて正直考えられない…。(人はそれをツイ廃と呼ぶ。)

そんな中、ニューフェイス、マストドンの存在を知りました。いつも通り前置きが長くなってしまいましたが、ツイ廃の私がマストドンを使ってみたのでちょっとご紹介してみたいと思います。

マストドンって??


最初にも書いた通り、マストドンはこれまでのどのSNSとも違う大きな点として“分散型”という点が挙げられます。一体どういう意味なのでしょうか。

ツイッターは基本的に1つのアカウントでどんな趣味の人とも分け隔てなく繋がれる、いわば「世界中誰も彼もがお隣さん」状態ですが、マストドンはちょっと違います。
マストドンの場合、趣味や関心ごとのトピックがコミュニティごとに分かれており、そのコミュニティを“インスタンス”と呼びます。そしてそれぞれのインスタンス毎にアカウントを作る必要があります。
例えば私の場合、映画や海外ドラマが趣味です。でも美容にも興味があるしデザインだってもちろん関心があります。そうすると、「映画のインスタンス」、「海外ドラマのインスタンス」、「美容のインスタンス」、「デザインのインスタンス」…と、趣味や関心ごとに存在するインスタンスひとつひとつでアカウントを作成し、参加することになります。


こう聞くと「なにそれめんどくさい!!」と思ってしまいますよね。実際私もそうですし、未だにそう思っている節があります。(あるんかい)
正直、ひとつのアカウントでいろんな情報が自由に得られた方が楽チンです。ただ、マストドンのインスタンスそれぞれに参加することでそのインスタンス内では映画についてだけコミュニケーションをとったり情報を得るなど、これまでに比べてより深い交流や情報収集をすることができるのです。
また、少し面倒ですが、別のインスタンスのアカウントをフォローする“リモートフォロー”という機能を利用することでツイッターのように別の趣味を持った人との交流をすることもできます。

また、関心のあるトピックごとにインスタンスが別れていることから“分散型”と紹介しましたが、そう言われているもうひとつの要因がマストドンはインスタンスごとに一個人がサーバーを借り、個人的にインスタンスを設けて管理しています。
ツイッターはTwitter Japan、FacebookはFacebook japanなど、今までのSNSは企業が運営、管理を行って来ましたが、マストドンの場合はオープンソースとなっており、専門知識を持った人ならば誰でも自由にインスタンスを作ることで自分の趣味に合った交流の場を持つことができます。
個人が管理していることでサーバーダウンなど何か技術的な問題が起こった場合の対応が遅れることや、突然インスタンスが消えてしまうことも考えられますが、SNSの新しい時代に突入したのかもしれませんね。

マストドンに登録してみよう!

ご存知の通り、わたしは映画が趣味なのでまずは映画のインスタンス、eigadon.netに登録することにしました。
映画ファン、映画業界で働く人が集まるインスタンスです。ちなみに、マストドンは日本発祥ではなくドイツのオイゲンさんという青年が開発したフリーのソフトウェアで、世界中に様々なインスタンスが存在し、eigadon.netは日本の映画ファンのためのインスタンスなので主なユーザーは日本人。海外の方と交流したい、と言う場合はeigadon.netに限らず、海外で作られたインスタンスを探すとよいでしょう。


それでは、善は急げ。早速登録してみましょう!希望のインスタンスを見つけたら、ユーザー名、メールアドレス、パスワードを入力し“参加する”をクリックします。
ここでのユーザー名はツイッターと同じく@からはじまるIDとなります。ツイッターではこのIDは好きに変更することが可能ですが、マストドンの場合一度設定すると変更ができなくなるのでご注意を。


入力したメールアドレス宛に確認メールが送信されたと言うことなので、メールボックスをチェックします。メール内の「メールアドレスの確認」をクリックし、再びブラウザへ戻って登録完了です!

マストドンの機能を知ろう!


ログインすると4つのスペースに分割された画面が現れました。それぞれ役割が違うので、スペースごとに機能をみていきましょう。

トゥート


まずは一番左のスペースから。ここはトゥートといって、ツイッターでいうツイート(投稿)をする画面です。
ツイッターでは投稿のことを“ツイート(小鳥がさえずる意)”と呼びますが、マストドンでは“トゥート(らっぱや笛などを吹く意)”と呼ばれています。
また、トゥートスペースの上下にはいくつかアイコンが並んでいますね。上の段から機能をみていきましょう。

  • スタートメニュー:画面一番右のスペースにスタートメニューが表示されます
  • ローカルタイムライン:インスタンス内にいる全てのユーザーのトゥートが流れてくるタイムライン
  • 連合タイムライン:インスタンス内全てのユーザーのトゥートと、そのユーザーがフォローまたはブーストした別インスタンス内ユーザーのトゥートが流れてくるタイムライン
  • ユーザー設定:表示名やアイコン、登録メールアドレスの変更などアカウントに関する様々な設定を行なう画面
  • ログアウト:現在ログイン中のインスタンスからログアウトします

細かい説明は一旦省きましたが、このあとのローカルタイムライン / 連合タイムラインで詳しく書くので、先に下段のアイコンをみていきましょう。

  • 絵文字:マストドンであらかじめ用意された絵文字を挿入することができます
  • 写真添付:最大4枚まで画像を添付できます
  • 公開設定:トゥートを公開する範囲を設定できます。誰でも見れる公開タイムライン、未収載、非公開(フォロワーにのみ公開)、ダイレクト(メンションしたユーザーだけに公開)の4つから選ぶことができます
  • コンテンツワーニング:閲覧注意のトゥート。トゥート内容を一部隠すことができます

トゥート:返信 / ブースト / お気に入り


マストドンの基本部分はツイッターとよくにており、

  • 返信:ツイッターでいう“リプライ”。他ユーザーのトゥートへ返信を送ることができます
  • ブースト:ツイッターでいう“リツイート”他のユーザーのトゥートをブーストすることで、自分のフォロワーのタイムラインにもそのトゥートを表示させることができます
  • お気に入り:ツイッターでいう“いいね”。気に入ったトゥートをお気に入りすることで、“お気に入り一覧”にストックすることができます
  • その他:ミュートやブロック、通報をすることができます

トゥート:CW


さて、トゥートスペースの上下に表示されたアイコンの紹介をざっとしたところで、見慣れないものがいくつかありましたね。その中でも“CW”と書かれたアイコンはマストドン特有のもので、“コンテンツワーニング”という機能です。
この機能は“閲覧注意”のようなもので、例えばネタバレなど、誤って閲覧してしまうことを防ぐため、トゥートの一部を隠し、閲覧前にワンクッション置くことができる機能です。
アイコンをクリックするとトゥートの入力エリアが上下二つに別れ、上の段は一部公開するテキスト、下の段には隠したいテキストを入力します。トゥートしたものを確認すると、“もっと見る”といったボタンが表示されているのがわかります。このボタンをクリックすることでやっとトゥートの全文を見ることができるというわけです。

トゥート:NSFW


続いて“NSFW”というアイコン。このアイコンは普段隠れているのですが、トゥートに画像を添付することで現れます。
“Not suitable for work(職場での閲覧は不適切)”の略語で、文字通り職場や公共の場で閲覧が好ましくない画像をトゥートする場合、こちらのアイコンをクリックしてオンにしておくことでトゥートした画像は一時的に伏せられ、代わりに“不適切なコンテンツ クリックして表示”といった文字が表示されます。
閲覧したい場合はこの部分をクリックすることで本来の画像が表示されるような仕様です。
ツイッターだとこのような機能は存在しないのでネタバレを含むツイートや画像を流すことに少し抵抗があったのですが、マストドンではこういった機能で配慮することにより、自由で円滑なコミュニケーションを楽しむことができそうです。内容によってはCWとの合わせ技をで配慮することもできますね。

ホーム

ホームはい至って簡単!ツイッターのタイムラインと同じく自分のトゥートとフォローしているユーザーのトゥート、そしてフォローしているユーザーがブーストしたトゥートが流れてくるタイムラインのことを差します。参加してすぐの場合はフォローしているユーザーがいないのでまずは“ローカルタイムライン”をチェックするとよいでしょう。

通知


左から3つめのスペースが“通知”です。ツイッターと同じように、自分宛てのメンションが届いた際や投稿したトゥートがブーストされた際、フォローされた際などはここに通知が届きます。
そして、一覧の上段右のスライダーアイコンは“通知設定”となっており、どのようなアクションがあった場合に通知が届くようにするかを細かく設定できるようになっています。
そして左の消しゴムアイコンは、“通知消去”となっており、クリックすると通知欄に溜まった通知を消去するかの確認ダイアログが表示されます。一度消去してしまうと戻すことができないようなのでご注意を。
また、デスクトップへ通知が届くように設定することもできるのでマストドンにドハマりした方は設定しておきましょう。

ローカルタイムライン / 連合タイムライン


マストドンのタイムラインは3種類存在し、ひとつが画面左から2つめのスペースにある“ホーム”、そして“ローカルタイムライン”、もうひとつが“連合タイムライン”です。
スタートメニューからどちらかをクリックすることで画面一番右のスペースに表示されます。
このローカルタイムラインと連合タイムライン、少々ややこしいのですがマストドンの大きな特徴のひとつでもあるので、それぞれがどういった特徴なのかを知っておきましょう。

ローカルタイムライン

自分が参加しているインスタンス内全てのユーザーのトゥートが流れていくるタイムラインのことを差します。
記事のはじめに書いた通り、マストドンは“分散化”型のSNSなのでインスタンス内には共通の趣味を持ったユーザーしか存在せず、どのトゥートも興味を引くものばかり。
ツイッターの場合はフォローしていないユーザーのツイートを目にする機会といえばリツイートや検索機能からとなってしまうのですが、マストドンのローカルタイムラインはフォローしていないユーザーのトゥートも全て見ることができるので、例えば映画の公開日など、その時その界隈で盛り上がっているネタでインスタンス内全体のお祭り騒ぎを楽しむことができますね。 

連合タイムライン

自分が参加しているインスタンス内全てのユーザーのトゥートと、そのユーザー達がフォローもしくはブーストした別インスタンスのユーザーのトゥートが流れてくるタイムラインを差します。文字でみると少しわかりづらいのですが、最初のうちは“友達の友達”程度に思っておいても良いかもしれません。
ちなみに、別インスタンスのユーザーをフォローすることを“リモートフォロー”といい、フォローすることで別の趣味のユーザーと繋がったり情報収集することもできるので興味のある方は以下からやってみましょう。
【Mastodon】「リモートフォロー」をする方法

お気に入りしたトゥートを見る


お気に入りしたトゥートを確認するにはスタートメニュー内の“お気に入り”から一覧に移動することができます。
また、ブロックしたユーザー、ミュートしたユーザーの一覧もスタートメニューから確認することができ、ブロック、ミュートの解除をすることができます。

自分好みのインスタンスを探して早速参加しよう

ざざーっと基本の機能とみられる部分をさらってご紹介してみましたが、いかがでしたしか?私はまだまだツイッターの方が好きだなあとは思いつつ、ツイッターよりもディープなマストドンもなかなか面白いぞ…!というのが数日使ってみての感想です。
私の参加しているインスタンスはまだユーザーも少ないこともあってとても落ち着いいるのですが、映画の話だけが流れてくるローカルタイムラインをついのぞいてしまいます。(わたしを見つけた人はフォローしてくれよな!。)
ツイッターはリツイートやトレンド機能などで分け隔てなく様々な情報を目にすることや、自分の趣味とはまった別のジャンルの人と出会うことができる面白さがありますが、マストドンは関心のあることをより深く楽しむことのできるそれぞれ違った良さがあるようです。

みなさんもぜひ一度好みのインスタンスを探して参加して見てはいかがでしょうか?
ユーザーが少ないインスタンスはまだ好きなIDが取り放題だぞ!いそげ!
日本のマストドン インスタンス一覧
Mastodon(マストドン)のインスタンス一覧

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